もう現行機はiPhone6の時代になったので、5、5sときてはや2年半近く経った。 iPhoneとiPadの充電、同期ケーブルの規格がドックコネクタからライトニングに変わってから、だ。
ついにこの日がきた。
いつか実現されるのではないか、とずっと思っていたのだが、現実になるとやはり驚いてしまう。100円ショップでLightning-MicroUSB変換アダプタが販売されているのを見つけたのだ。なんということだろう。ほぼあきらめていたのだが。
ご存知の通りドックコネクタからライトニングケーブルに切り替わった時、コネクタの中にシリコンチップが内蔵された。認証用のものらしい。つまり偽造もの、MFI PROGRAM、Made for iPhoneの規格に沿った設計とAppleの認証を受けなければ商品として世に出せない、と言うあれだ。偽物も流通しているのは皆さんも知っていると思うが、あれらは当然アップルストアには並ばない。なにかトラブルがあったときに、それを作ったメーカーもAppleも一切保証をしてくれない、と言うことだ。
ドックコネクタ時代も条件は同じではあったが、認証チップを入れるという徹底はなかった。ところがAppleのエコシステムの中で大きな漁場でもあるサードパーティアクセサリー界。Appleがより強いコントロールに取りかかるのは予想できた。
それにしてもやっぱり便利ではなくなった。ドックコネクタ時代は100円ショップでケーブルが買えた。出先でケーブルをなくしたり忘れて来たりしたときに、ずいぶん助けられたものだ。ライトニングの時代になってそれが途絶えた。多くの人が嘆いているのを聞いて来た。Appleに恨み言を言うのはナンセンスであるが、それでもなにかひと言、は人情っていうものだ。
そんななか、巣鴨の駅前にある100円ショップシルクと言うチェーンの100円ショップにこれを発見した。驚いた。とにかく試さねば、と急ぎレジにもっていってさっそく接続してみることに。袋から変換コネクタを出して、驚いた。そのやけにぶかぶかと大きいサイズも驚いたのだが、コネクタの先端に愕然とした。
コネクタの、本来金属で出来た先端の挿入部分がグレーのプラスティックで出来ていたのだ。それだけなら「まあそんなものか、大胆だなあ」くらいの感想で済んでいたのだが。当然着いているべき金属接点、8接点の裏表で都合16の金属接点があるはずの先端部。なんと片面がなにもない。つんつるてんのプラスティックなのだ。表を返すと接点が8つに足らない。これは、、、
ふとコネクタの表面を見ると「UP SIDE」の表記。
確信犯である。
Lightningコネクタの特徴、メリットとはなんだったか。表裏、どちらで差し込んでもいいと言うこと。それだ。それを見事に捨てている。コストカットだろう。この思い切りはすごい。100円で実現、の執念を感じる。
結果からいうと若干不安定ではあるが、接続充電が出来る。出来るのだ。
外でバッテリーが弱くなって来て往生、ケーブルは持っていない、なので100円ショップに、という今までの「ああよかった。助かった。」がそのまま実現された。本当に心から助かる。
ただし、だ。
コネクタ先端はプラスティック、もしものときに折れたりする可能性が純正や認証品よりも高いはずだ。保証もない。そして電源まわり、人が思うよりもずっと繊細な部分である。iPhoneは今や10万円するコンピュータクラスの価格を誇る電子デバイスなのだ。こわしたら泣くに泣けない。チップもどうなっているかわからない。OSのバージョンアップで使えなくなることもあるだろう。
それでも、どうしようもないシチュエーションはやってくる。自己責任を念頭に、使ってみる、100円ショップにこれがあることを覚えておくのも一興だ。
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