2014年3月1日土曜日

シャッターホリックでカメラ雑貨のお買い物。買い物体験の善し悪し。

買い物というのはものそのもの自体、というより体験で楽しさやで満足度や価値が変わってくると思う。

例えば私がここまでiPhoneを買いかえ、使い続けているのはソフトバンクの窓口にいた美女の魅力ではなく、アップルストア銀座での男性担当がくれた体験、手元の新しいiPhoneの設定時に電源を入れて「ファーストタッチをあなたの手で」と促してくれたことが理由の主な部分だ。

シャッターホリック、というカメラ雑貨の店が愛知県岡崎市にある。そこのECサイトがカメラ雑貨ドットコムだ。

シャッターホリック  http://hendigi.com
カメラ雑貨ドットコム http://shop.camerazakka.com

商品セレクトのセンス、運営者の趣味や情熱、カメラ雑貨の今を上手にとらえるセンス。それらが上手にバランスしていてそのサイトの商品にどうにも反応してしまうのだ。

実店舗ならそういうものを伝えやすい。何しろ体験だ。現地に行ってその場所で見て、触れて、話を聞いて、ができる。が、ECサイトではそうはいかない。この隙間を埋めるのが店主のパーソナリティーなのではないかと思う。それを上手にWebの上で出せているか、だ。


たまたま私の友人のこの店の店主はトイカメラや雑貨にかける情熱が大きく熱いのだ。それにくわえて彼のパーソナリティ、人となりがとてもいい。私は友人なのでそれを知っているが、初めて彼のサイトを訪れる人は商品だけでまず見るであろう。しかしそれでは終わらないものがある。商品の説明文や写真、そういうものに愛があるのだ。その商材自体を彼が愛していることが伝わるのだ。

別の友人でインドの古典音楽を取材して歩く井生明という男がいる。インド古典音楽、からきしわからない私なのだがそういう人間を前にして、彼は熱く熱く、その素晴らしい世界を説いていく。内容はわからないのだが、だんだんとその情熱、ぐいぐい押してくる熱い気持ちと彼自身の興奮に飲み込まれてここまでは興味がなかったインド古典音楽なぞ「ちょっとためしに聴いてみるか」という気持ちになる。その情熱に巻き込まれる、という感じだ。

情熱に巻き込まれる、はキーワードかもしれない。本当に好きなものを楽しそうに紹介しているECサイトはAmazonにはない生き生きとした輝きがある。「Amazonで買った」と淡々と語るのと「シャッターホリックのカメラ雑貨ドットコムで買ったんだ!」と声大きくいうのではまるで価値が違うのではないのじゃないか、と思う。







2 件のコメント:

  1. こんなに嬉しい記事を書いてもらったのは初めてです。
    正直泣けました。本当にありがとうございます!!!

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    1. いやいやいや、ただもう思ったこと書いただけですよ。ほんとにそう思ったんだから!

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