2017年2月25日土曜日

【公開書簡(仮)】弓月ひろみ嬢と会うと長くなる。/イイヅカ

弓月ひろみ嬢と会うと長くなるんだよな。毎度そうなんだよ。

それはそれなりに忙しい二人で、それはまあ大人やってて時間をひねり出すってのはけっこう大変なことだと思う。フリーランスは時間イコールオカネ、的なところがあってシビアになることも多いんだけどさ。シビアになるくらいお仕事多いといいよね、お互い。

弓月ひろみ嬢と会うと長くなるんだよ。

なんでかっていうと二人ともけっこうしゃべる。それで、久しぶりという状況がほとんどだから言いたいことも溜まってる。ちょいと戦友っぽいところもあって、お互いの戦果、戦況なんかを報告し合うのと次の作戦の立案だったり共同戦線を早々に張らねば、とかあの敵を撃破するにはどんな兵站を考えるかとか短期で勝敗を決せねばとか大勢を見据えて、とかそういう話し。戦友だな、やっぱり。轡を並べる(©︎アナベルガトー)なんてのはそうそうないのだけど、任官場所が違っていても戦友は戦友だ。

弓月ひろみ嬢と会うと長くなるのは濃いめの話が多いから。

いつでも濃いめの話になって面白い。わたしはここ2年ほどITとかガジェットとかの業界から少し距離を置いてしまっているのでそちらの方面の話はなかなか面白い。とはいえ噂話に終始するなぞ愚の骨頂。それはそれでちょいと触れるけど、やはりたどり着くのはわたしたちがどこになにを思って向かうべきか、などいうことが多い。


そんな長話しの二人は飯田橋にある香港 贊記茶餐廳(ホンコンチャンキチャチャンテン)に向かった。いや、わたしはもう着席していた。電車を乗り間違えた、あろうことか東西線と南北線を間違えるというワザとじゃないのか、というような楽しい乗り間違えののち30分遅れでやってきた弓月嬢を温かく迎えた。
香港 贊記茶餐廳はネイザンロードあたりからそのまま土地ごと引っこ抜いてきたんじゃなかろうか、という感じの香港丸出しのカフェだ。わたしは香港には行ったことがない。が、アスキー総研随一の本物の香港マニア、遠藤所長が太鼓判を押すのだから間違いなかろう。遠藤所長にはいつもカレーでお世話になっている。いつぞやは九龍城砦なきあと、香港のダークサイドを司ると言われた重慶大厦のインドカレー屋の階段脇に束で置いてあるカレーVIPカードとかカレープラチナカードとかが欲しいなあ、とポロリと漏らしたら早々にそれを手渡されたことがあった。魔法か!?と思ったよ。遠藤所長は本物だ。

そんな生粋の香港マニアも驚く現地感の香港 贊記茶餐廳は営業スタイルも香港流。店員さんが普通に真ん中のテーブルで賄いを食べている。そういうの、とても健康的だと思う。日本人は色々気にしすぎだ。そんなだからどんどんアジアの国に色々と負け始めている。

弓月嬢を待っている間に「カレー風味の炒めビーフン」をやっつけて、レモンコーラのアイス(ホットもある!!)を飲んでいた。さて、弓月ひろみ嬢到着。楽しいおしゃべり旅の始まりだ。もちろんおしゃべりの内容は二人のものだから、書かないよ。

弓月ひろみ嬢と会うとやっぱり長くなったよなあ。



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