原宿、デザインフェスタギャラリーに行った帰り道。
いつもみたいに原宿駅に戻らずに、代々木方面に。
道すがら、でもあったので、ものすごく久しぶりに、文化屋雑貨店に寄ってみました。
「文化屋雑貨店」
1973年に創業。
もう40年近く続いているお店です。
チープでガラクタ的(そういうなの老舗雑貨店もありますね)な雑貨を長く扱ってきています。
懐かしい話をすれば、クリームソーダとピンクドラゴン、ナイスにロボット。
ハリウッドランチマーケット、ハラッパA、大中、クリスマスカンパニー、となりのみよちゃん、、、
そういう店たちが隆盛を極めた時代。
どこも70年代に生まれた店たち。
渋谷、ファイヤー通り。
高い位置の風呂屋の番台的レジカウンターがある、狭くて、商品があふれかえってて、独特の空気が流れる、不思議な空間。
いなかのおんなのこたちが、一生に一度は、と決意を秘めて、上京の折に立ち寄る、いや、そこを目指して上京するような、、、
と、ちょっと中森明夫「東京トンガリキッズ」的になってしまいましたが、そういう場所でした。
びっくりしたんですよね。久しぶりに訪ねていって。
かわっていないんだよな、空気が。
とんがってて、刺激があって、オリジナリティがある。
強くて、しなやかな店だなあ、そう思いました。
雑貨業、少し息詰まっている感があったんですよね、少し前。
どこの店に行っても同じものがおいてあって。
出所を探すと、どれもこれもアジアで作った模倣品で。
逆にオリジナルをきちんと探して売っている店は青息吐息。
高くて、売れないんだよね。価値があるオリジナルでも。
なかなかむずかしい。
そんな中、チープ雑貨の路線をくずさず、オリジナル商品もその路線で作り続け、きちんと回転させている。
ほんの少しだけトレンドをすくい上げるところもちらり見せつつ、我が道をゆく空気は揺るぎない。
あくまで送り手というスタンス。
それが文化屋雑貨店なのだな、と思いました。
いろいろ店内を物色するんだけどね、きちんと昔からの文化屋のDNAが見てとれる部分、雑貨がたくさんある。
そういう場所にいてそういうものをずっと見てきて、ずっと好きなまんまだったから、よくわかる。
偉大な店だ、そう思います。
ボクは、「キディランド」と、「文化屋雑貨店」と、「ガラクタ貿易」と、「元祖仲やむげん堂」に育てられたんです。
教わったことは、実際にお店に行くこと。
自分で見て、さわって、確かめること。
気に入ったら、ちゃんと自分の部屋に連れて帰ること。
そうやって自分が出来上がってきたのです。
私も文化屋大好きです。70年代にファイヤー通りにあった店に一度だけ行ったことがあります。毎年夏休みに東京へ行ったときは、店のあった場所を探しに行くのですが、何せ30年以上も前のこと、記憶がはっきりしないんです。たぶんここだったよなあ…なんて思いながらそのあたりを散歩しています。親戚が原宿の文化屋の近所に住んでいるので、夏休みはそこに身を寄せてます。文化屋店内を慎重に歩いています。
返信削除一本真っ直ぐ通った心棒が、曲がらない、そういう感を受ける雑貨屋さんです。
返信削除本当に昔のにおいが残っていて、不思議に思うくらいなんです。
いまでも大事に思っていますよ。