たぶんこれは旅なのだな、と思う。
東新宿。
バナナの葉っぱを買いにきた。
この理由は、旅だ。
とあるイベントで調理を担当することとなった。
異国の料理を、異国の空気感に包んで提供したい、そう考えて、バナナの葉を買いにきた。
異国の料理を出す。それを見ず知らずの人に出して、食べてもらう。
異国の事を思ってもらう。
それはちょっとした旅への誘い(いざない)、かも知れない。
そしてその葉を買うためにやって来たここ、アジアスーパーマーケットという店。
ここもまた、旅のまっただ中だ。
見知らぬ文字、日常にはない香り、流れる異国の言葉と音楽。
彼の国のマーケットで体験した「あれ」が、そのままある。
既視感を感じるような、そのけだるい空気をかき分けて、買い物をする。
知らぬ間に日本語を使おうという甘い考えがからだの中から消えている。
楽しいひと時。
東京は、思えばいつでもすぐに、旅が叶う街だ。
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