2011年2月28日月曜日

ITメディア「one Topi 」にてカレーキュレーターに。


みなさん、twitter、やってます?
ちゃんと役立ててます?楽しんでるかな?

ITメディアという総合ポータルがあります。
かなり便利で読み応えある情報が多く、重宝させてもらっています。



そこが運営する、

「one Topi / ワントピ」

http://1topi.jp/


twitterを使ってそのジャンルに精通するキュレーターが情報のピックアップと発信をする、というもの。
わかりやすくいうと、オールアバウトのツイッター版、とでもいいましょうか(ちょっとニュアンスが違うんだけどね。)

先日より「カレー」トピックのキュレーターをお任せいただきました。
ご存知かとは思いますが、こっちじゃなくて、もうひとつのブログがあります。

「カレーですよ。」というあれ。

カレーのほぼ専門ブログです。2005年2月からと、もう足掛け7年目。
そういうのもあって、キュレーターという役をいただくこととなったんです。





カレーに関する情報をどんどん送り出してまいります。

おもしろいカレーのニュースがあったらお教えくださいね。
個人、企業の方問わず、これは、というカレー関連製品、お店、情報等がありましたら、ぜひご紹介ください。

わたくしのフィルターを通したカレーの世界、その情報を発信してまいりたいと思っております。



twitterをやっていらっしゃる方は下記URLをフォローしていただけると、あなたのタイムラインにカレーの情報が流れます。


twitterを使っていない方もこのURLにアクセスすれば一覧を見られますからね。




2011年2月27日日曜日

曲がって、前を向いてくれるマイク。iPhone用。

秋葉原で見つけました。
700円くらいだったかな。


これ、便利なんですよ。iPhoneで使います。

マイクやスピーカーの性能やチューニングも向上したiPhone4ですが、こればっかりはしかたがなかった。


なにかって言うと。

iPhoneをカメラとして多用している方は多いと思いますが、ビデオだって撮れるの、忘れてません?
動画、楽しいよ。

「iPhone x Movie スタイル」なんていう本もあるので、参考にしてショートフィルムメーカーになってみたりすると楽しいぞ。
完成したら、当然「iPhone 3分映画祭」にエントリー、ね。


閑話休題。


iPhoneはなにですか?

電話です。

そうです。だから、電話として手に持って、ディスプレイ側を頬にあててしゃべるのが普通です。

となると。

マイク、当然したの方につけますよね。
背面につけるなんて、絶対ありえません、機能的に。

で、カメラ。

ムービーカムとしてiPhoneを使っていて、横位置で撮ると、マイクは右だか左に向いちゃう訳です。
撮影者がだまって撮ってりゃいいですけど、被写体と会話しながら撮ったりすると、と、マイクが自分の声ばっかり拾っちゃう!
これはけっこう困ります。


このマイクがあれば、レンズと同じ方向に向けられるので、そういう心配が少しはマシになります。

ブーム(なんて大げさなものじゃないが)が付いてる、つまり少し長い某の先にマイクが付いてるタイプのものも売ってるんだけど、プラグが3極のばかりなんだよね。

iPhoneでマイクを使う時は、極数にお気をつけになって。

4極を選びましょう。

2011年2月25日金曜日

動画。カジュアルな動画。iPhoneの、動画。

動画、むずかしいって言う人、多いよね。
まあ、言う通りでもある。

でも、そうじゃないとも言える。


みんな編集すればいいと思ってるでしょう。
その方がカッコいいと思ってるでしょう?
んなことないとおもうよ。

多少の前後のトリミングはあったほうがいいです。
ビデオカメラは、あと、iPhoneは、撮り初めって必ずゆらしちゃうからね。
でもそのトリミングはiPhoneのカメラロールの中で出来ますよ。
そう、標準の写真撮ったら保存されるあそこ。
知ってるよね。

あれで揺れる前と後ろを1~2秒切って。
それでオーケーです。


色気がないなあって思う人は、カメラを標準のじゃなくて、アプリのムービーカメラで撮ればよい。


たとえば、「Toon Camera」とか。



すこしまえの記事でも紹介したこのアプリ。
写真、動画がアメリカのコミック風味の絵になるというもの。
ファイルサイズも小さくて(絵のサイズも小さいが)扱いが軽くて楽です。
この雰囲気の絵だったら、自分が画面に出て何かするのもいいかもね。素顔がモロ、ではないのでハードルが下がります。素人ムービー監督の悩みは役者がなかなか見つからないこと。自分でやっちゃえ!



たとえば「8ミリカメラ」とか。





これも同じくファイルサイズが小さくて使いやすい。撮りっぱなしでも、レトロスペクティブなエフェクトで気の利いた感じに仕上がります。


それに「TOY CLIP」とか。





こちらは倍速やスローなどの撮影が出来ます。と言うよりタイムラプス撮影的、かな。コマ撮りしないで回しっぱなしでも大林宣彦的時をかける少女風の絵が作れます(工夫も必要/笑)


アプリを使って、粗めの画質と割り切って、そのかわりエフェクトも使って、ぶつ切りの、シーンを切り取るだけの動画をとってみませんか?
やりようによっちゃあなかなか悪くない絵がものに出来たりします。

それが、スナップビデオ、ってやつです。

軽いから、iPhoneから直接YouTubeにアップロードしてもいい。リアルタイムの、ストリーミングとは違う動画のポストです。
これまた面白い。


あと、音楽。
Youtubeの機能で「オーディオの入れ替え」ってのがあります。
けっこういいのがあるんですよ。
音楽だけで、映像は何倍もの力を得ることができる。




上記3つの作例は、すべて撮りっぱなし。
トリミングさえしてません。



いかがでしょう?


簡単だよ。

2011年2月22日火曜日

すごかったよ。iPhone 3分映画祭ver.1.5 iPhoneという名のカメラの文化史。

もう今月の初めのこと、になってしまっていますが。


結局どうだったのよ?恵比寿のあれ。


はい。

すごかったんだから。
ホントに。


会場に入れない人まで出る始末!

路上で中の様子をうかがいながら待ってらっしゃる方々が出てしまい、主催的には大変申し訳ないことをしてしまったと、反省。





先日2月3日の19時より恵比寿のハンバーガーとショートフィルムにこだわる店

「icrattBURGERs」( @icrattBURGERs ) にて


「iPhone 3分映画祭ver.1.5 iPhoneという名のカメラの文化史」


開催されました。


まさかの、大盛況です。
ジェット☆ダイスケ氏( @jetdaisuke )、アサカワズ氏( @asakawaz )と「ぼちぼち来てくれっといいよねえ」なんていってたんですが。

立食の形式にしたにも関わらず、身動きとれなくなるような満員状態。

店の入り口からスクリーン前まで出るのが困難なくらいの会場は、熱気でいっぱいでした。

上映パートでは第ゼロ回、第一回のアップルストア銀座での作品を中心に、書籍「iPhone x Movieスタイル」の作例や、新作。そして飛び込みでの持ち込み作品の上映(なんと、iPhoneを買って1ヶ月経っていないという女性が!頼もしい)なんていうものまで飛び出しました。

そして、写真のパートは、なんといっても三井公一さんが来てくれたこと。
少しお話をいただけました。
とてもうれしい。

実行委員の細井研作( @KEN3TV )のiPhoneで撮影した写真のスライドショーやプリントの展示なども目を引いていました。

ゲストはもう、本当に大変な方ばかり!

前述の写真家、三井公一さん( @sasurau )
iPhonegrapherとしても有名です。
iPhoneだけで一冊、写真集を出していらっしゃいます。

林信行さん( @nobi )
我らが @nobi さん。
ジャーナリストで、Appleのエバンジェリストでもある方。
たくさんの著書を持ってらっしゃいます。


いしたにまさきさん( @masakiishitani )も来てくださいました。
ゲストのみんさんの仕切りまでやっていただいちゃって。
ソーシャルと写真というテーマをインスタグラムを軸に話していただけました。

大谷和利さん。
「iPhone x Movieスタイル」に素晴らしい寄稿をいただきました。
その作例を上映しつつ実際の撮影用小道具の制作方法を教えていただきました。

作家の内藤みか( @micanaitoh )さんが作品を披露してくれたり、「もともこも」でおなじみの牧野友子( @motomocomo )さんが撮り下しをしてくれたものを上映できたり、と、とにかく内容が濃い、詰め込みすぎ。


公募作品で唯一、ミュージックビデオをエントリーしてくれたバンド「レンズ」の蓮池さんがカメラマンの鶴田さんといっしょにその場でiPhone2台を使って映像にもなっている曲「コロナビール」を演奏してくれるという一幕も。

とてもよかったんですよ。
iPhoneの音楽イベントもやってみたいよねえ、と思わせるレベルの演奏でした。


タレントの弓月ひろみ( @yuzukihiromi )さん。
iPhoneケース展のオーガナイザーとしても知られています。
彼女の作品、ありゃあヤバかった。
ナレーション。声の力があれほどのものか、と見せつけられました。
みんな圧倒されていましたね。

お給仕にタレントのおんなのこたちがメイドさん姿で登場!、なんて、素晴らしい状況も。
iPhone Magazin さんからの取材もありました(今月号に掲載されています)

他にもフォーカルポイントコンピュータ( @focalpointpress )さんが日本ではじめて一般の方々に現物の「Turtleback TurtleJacket for iPhone 4」(iPhone4用のカメラジャケット。レンズ交換システム搭載!)を展示してくださったり、そのライバルとも言える「owle」という、同じくiPhoneでのカメラ撮影用ジャケットを大谷さんが持ち込んでくだすったり。
イザワオプト( @izawaopt )さんが、ジャケットや特別なアダプターなしでも手軽に装着できる汎用型のレンズを紹介してくれたり。
アクトツー( @act2yamase )さんからは来場者の方へのプレゼント(先着50名様)までいただきました。

とにもかくにもうれしい大盛況。

会場となったicrattBURGERsさんのバカウマ!なスペシャルハンバーガーにも舌鼓を打ってもらって、たのしく幕を閉じることが出来ました。


なんとかカッコがついたかな?
皆さん、楽しんでくれたかな?




さて、次は5月。

本来の作品公募のスタイルのiPhone3分映画祭を開催します。
作品締め切りは3月末日。

おもしろい作品のエントリーがたくさんあるといいなあ。



良 書 詳 読 歩りえこさんの本「エガオノオト」が、いい感じ。

水野仁輔氏らと主催している阿佐ヶ谷ロフトAのトークライブイベント、


「印度百景」


その1回目のゲストとしてインドバックパック旅行の体験を語ってもらった、タレントの歩りえこさん。
写真集を発売したそうです。

さっそく買ってみたのですが、びっくりでした。

美人さんでタレントさん。
そういう彼女の写真集なのに、水着もなければポーズもない。それどころか彼女自身の写真が一枚もないのです。

正確には一枚だけ、そーっとあります。
たくさんの人の中にまぎれての一枚。





写真はすべて、人々の笑顔。

どこの国とも、どんな場所とも書いていないものがほとんどで、ただひたすら笑顔の写真。
たまに短い文章があって、すごくナチュラルに感じたことが書いてあって、それがなかなかいい。

最初はちょっとピンと来なかったんです、この写真集。

改名前の元の名前、リエコJパッカーの名前が強くって、バックパッキングで、おんなのこひとりでで世界一人旅で、と。
先入観、というか、期待、というか。
そういうものをバックボーンに勝手に決めて、写真を見ていたんですね。
本屋さんでちら見して、あれっ?て思って。

でも、ちゃんと買ってきて自分の手元に置いて何度も見返したら、段々よさがわかってきました。
キャッチーであるとかわかりやすいとかじゃなく、いい意味で好きに作ったんだろうなあ、の感があって、ボクは好きです、この感じ。

こういうものって、作品力や構成も大事だけど、人となりがなければやはり飽きてしまうだろうから。
写真家、歩りえこであり、旅人、歩りえこである彼女の目線で切り取った、世界に散らばる笑顔を集めた写真集。


何度も、見返しています。

2011年2月19日土曜日

みなとみらい、パシフィコ横浜のカメラコンベンション「CP+ 」へ。

CP+、見てきました。


やっぱりカメラ、好きなんだなあ。そう改めて思いました。
楽しかったから。

カメラ。
 
 とってなんぼ、使ってなんぼです。
作品作り、写真というアウトプットがあるから、の機械。

写真を撮るための道具です。

でもさ、写真を撮るための道具だけれど、道具自体に楽しさや愛おしさを感じるなんてのが、やっぱりガジェット好きの血なのでしょうね。

お目当てはいくつかありました。

さて約束もあったので、気合いを入れて、朝9時、渋谷の東横線ホームのドトールで待ち合わせ。目一杯時間を使って見て回ろうと思いました。
モーニングを食べながら、待つこと30分。

、、、

寝てんな、これは。捨て置こう。と、一人で向かう、みなとみらい。

同行予定だった相棒からメールが来たのは13時半(!)
「おはようございました、、、」ってこら!
「もういっかいねれ!」とジェット☆ダイスケ( @jetdaisuke )にメールをして(笑)ひとり、楽しんでまいりました。


一番の目当てはステージ。



写真家、三井公一さん( @sasurau さん)のエプソンブースでのiPhoneというカメラを軸にした写真&プリントライフの講演。

「iPhoneではダメですか?iPhoneで作品プリント」

iPhone×エプソンプリンターで、手軽に作品作りをテーマにiPhoneやiPadに保存した写真をエプソンアプリ『Epson iPrint』を使ってプリントするという流れ。



これは絶対!と思っておいました。

予想通りの大人気で立ち見が十重二十重(とえはたえ)。
プリント、という話以外にiPhoneのカメラとしての立ち位置や撮影のコツ、写真集の「iPhonegrapher」の紹介等、大変充実の内容でした。

プレスで取材をしてらっしゃった @danbo さんにもここでお会いできました。
ちょこっとおしゃべりできて、楽しかったです。

Macお宝鑑定団Biog[羅針盤]
http://www.macotakara.jp/blog/index.php?ID=11478
http://www.youtube.com/watch?v=dVuu1tC_TDI


そしてもうひとつ。KEN3TVこと細井研作氏のライブトーク!
(有)アドプラス、ギズモショップさんのブースでケンさんがステージング、という画期的な試み。



iPhonegrapherの佐藤弥生さん( @hanauta841 )のサポートで、ケンさんも興味を引くしゃべりを披露、よいステージになりました。




ほとんどギズモンさんのブースに張り付きになってしまいましたが、多少他のブースものぞいてまわりました。


よかったな、と思ったのはカシオの一押し。

エクシリムのTR100。




チューブカム的アプローチでなおかつフレームもレンズも回転、スィングして、という、とにかくアクロバット的カメラ。




まったくおもしろい。

イザワオプトの携帯電話、iPhone用のクリップ式レンズがつけられて、遊べそうな予感が強くするのです。





勿論ファインピックスの例のあれもすごかった。
行列含めて、すごかった。


PENTAXは、一眼、コンパクト共にカラフルな展示が素敵でした。




ああいうのはPENTAXだけしか製品にしていないので、強い印象の展示でした。

それと、オプティオの名のブロックとのコラボレーションモデル。
オプティオNB1000。

もう販売になっている既存機種なんですが、やっぱりインパクトがある。
子供がブロックで遊んでいるのを見てそう思いました。

アマチュア写真家の展示、御苗場も堪能。
かなり広くとられた会場に力作が目白押し。
すべて100%でみるのはちょっと大変、というくらいのボリュームある展示でした。

ニコンは一眼レフカメラを女性に大きくぶつける動きを見せていて、ブースの一角に大きく場所をとって女子カメラ、カメラ日和のレクチャールーム的な場所を作って女性を集めてカメラ講座を開いていました。




りっぱなカメラ日和&女子カメラの小冊子を配っていましたよ。

JVCビクターは武器的な感じのエブリオの筒型ボディの後ろに某メーカーのミラーレスボディをくっつけちゃったようなすごいのを出してました。
これ、強そうだ。




そしてやっぱり、トイカメラの存在感。
大手メーカーに引けを取らない熱さ、熱気がありました。

ギズモンさんは何てったって「ハーフD」自社開発のトイデジカメです。
これが素晴らしいのなんのって。

びっくりする所だらけの1台。

いわゆるトイデジカメ、のジャンルの製品なんですが、あの手ってだいたい中国深圳辺りのパーツ屋で部品集めてガチャガチャってでっち上げちゃうものが多いんですよ。
だからこそしょうもないもの、へなちょこのものがあって、おもしろい。
それをめでたりする変態趣味の世界があるわけですが。

これはね、ちょっとちがう。
ギズモンさんがオリジナルで設計したもの。
なにがびっくりって、裏ッ返すと小さな、でも、カラー(!)の液晶モニターが!
それにMicroSDを挿せて、電池は充電式で、その上三脚穴まで開けてある。
これ、カメラですよ、トイデジカメじゃなくて。

すげえなあ。

人だかり、すごかったです。
そりゃそうだよな、このかわいいデザインだしな。


ギズモンさんの裏のブースの、同じくトイカメラの輸入なんかをやってるエーパワーもおもしろかった。

デジタル一眼レフカメラにロモのプラスティックレンズをつけちゃうというアダプター(笑)もう、最高です。
そんなのとか、富士フィルムのチェキのレンズのさきっちょにアダプターをかましていろいろなフィルターつけちゃうものとか。

わりとここらへんはツボなので、あらかたの時間をこのトイカメラの特異点周辺を周回して時間を過ごしました。

とにかく去年に引き続き、面白いものが多かったCP+。
大メーカーもアクセサリーメーカーも、トイデジをやってる会社も、バランスよく出展があって、かといって広すぎるほど、まわれないほどの規模でもない。
ちょうどいい、楽しいイベントです。

来年も楽しみだ。

2011年2月18日金曜日

良 書 詳 読 内藤みかさんの本「夢をかなえるiPhone」を、すすめたい。

これは面白い本だった。


小説家、エッセイストの内藤みかさん( @micanaitoh )の本。


「夢をかなえるiPhone」


このほんの前にもう一冊、「夢をかなえるツイッター」という本も出してらっしゃるんですが。
これがね、よいのだな。

iPhoneやツイッターの初心者の人で、その導入、使用を迷っているひとに、まずこれを薦めたいなという本でした。

どちらも同じスタンスなのですが、ツイッター、そしてiPhone。
その機能紹介やテクニカルなことについてはほぼ触れていないのです。
写真だって一枚も使っていません。
かわいらしくデザインされていますが、文字オンリー。
さすが、小説家のアプローチです。

で、どういう本なの、というと。
なんというのかな、スタイルブック、とでもいいましょうか。

「iPhoneというものを使うと、どういう風に幸せになれるのか」

というのがメインテーマ。
これはね、素晴らしい切り口だと思う。

使い方、マニュアル、アプリ紹介じゃあさ、しょうがないんだよ。
そんなものはいくらでも他に本が出ているし、そういうことじゃなくて、という人、たくさんいるんですよ。


「そういうことじゃなくて、わたしはなににそのiPhoneというものを役立てることができるの?」

「わたしがiPhoneを持つと、どうなるの?」


これはね、なかなかでてこない。





少なくともIT業界、テクニカルライターさんたちからは出ない発想です。
たかが携帯電話ひとつに厚さ4センチものマニュアルをなんの疑問もなしにくっつけて売って来た、日本のメーカーと、真逆を向いていますね。

市井のいろいろな人にインタビューをして、普通の人たちがiPhoneをどうやって使っているのか。
iPhoneを使ったら人生がどう変わったのか、というところにフォーカスをして書いてある。
これは、とてもおもしろい。

マニュアル本を読んでもあまり共感ってないと思うんですが、これにはときめきや共感がある。
なるほど!

「ニュースでみたり、人からすすめられるのだけど、iPhone、むずかしいんでしょう?」

そういう人にまずこれを読んでみれば、と勧めたいですね。


なにが出来る?と聴かれた時、地図が使えて便利だよ、といわないで、道に迷った時にね、と、まずその使用シーンから入る。
そして、具体的に図やアプリ写真を出さない。
これは、いいなあ。

使用シーン、自分の実体験を重ねられるものを見せ、何も知らない人にとっては恐怖そのものの、操作シーンは見せない。
これはうまいです。

自分がどうにかしたい事態の時にこれがあれば解決できる。
そういう思いが先にくれば、苦手な操作や機能を勉強することも苦ではなくなる。
この順番は、大事ですね。

とてもいい本です。
何より、読み物としておもしろく、一気に読めてしまうのもいい。


おすすめです。

2011年2月16日水曜日

良 書 詳 読 三井公一さんの本「iPhonegrapher」と、iPhoneというカメラ。

なんというか、写真のおもしろさを改めて思い出す、良書です。

写真家、三井公一さん( @sasurau )の写真集。
ただの写真集ではないのです。

iPhone というカメラ。

ただそれだけを機材として使った、iPhoneで撮った写真の、写真集。
これが本になった。すごいことです。

代表のジェット☆ダイスケを筆頭とした、わたしたちが主催をしたイベント、

「iPhone 3分映画祭ver.1.5『iPhoneというカメラの文化史』」

にも出演をいただいた三井公一さん。
プロフェッショナルカメラマンであり、国内、海外をとわず活躍されている方です。

そんなプロカメラマンが選んだ、デジタル一眼レフカメラ以外のもうひとつの機材。カメラが、iPhone。





iPhoneは大変おもしろいカメラです。
単焦点レンズを持つ、モニター=ファインダーが大きくて構図をとりやすい、基本性能がしっかりしたシンプルなカメラです。
そう、携帯電話であり、地球上のすべてのスマートフォンを牽引するポジションのハンドヘルドデバイス。
ではありますが、カメラとしての基本性能が高い。
機器的性能、ではありませんよ。
基本性能、チューニングセンスが非常に高いのです。

携帯電話と比べるとわかります。
画素数話はもうすでに過去のものなのはご存知でしょう。
iPhoneの画素数は500万画素。
国内高級携帯電話では1000万画素を越えるものも少なくない。
でも、きちんと情感を伝えたり、人にその場で見せたりする時に、iPhoneを支持する声は大きいですね。

若い人たちで初めてのカメラが携帯電話、という人も少なくない昨今ですが、その初めてのカメラ、もしくは日常使いのカメラがiPhoneである、という人たちは、しあわせです。
なぜなら、写真が上手になる可能性が高いから。

大きな画面はファインダー。
大きくて明るく、見やすいから、カッコいい構図を求めれば、がんばりようがある。よく確かめられる。
シンプルな機能、フォーカス=ホワイトバランスとシャッターのみの機能。
寄りたければズームなぞせず自分で歩いて被写体に寄る。
工夫を求められるカメラです。で、工夫がちゃんと結果になる。
それがたぶん、その人の血肉になっていくはずです。

外付けレンズ、アプリケーション、なんでもあります。
そういうものを使って、大変にハイエンド、ハイアマチュア寄りになってしまった一部カメラの世界を未直にしてくれて、腕あるカメラマンを生み出す可能性を、このiPhoneというカメラは秘めているのではないか、そう思うのです。
そういう人が基本の力を身につけて、そののち一眼レフを持った時に、どんなカメラマンが生まれてくるのかがとても楽しみです。

その道しるべになるのがこの本、「iPhonegrapher」という写真集なのじゃないかな、そう思います。

2011年2月9日水曜日

追悼。ヴィレッジバンガード。

いいと思います、それで。
もう、大きな企業なんだから。

大きいものっていうのは、やっぱり急には舵切れないんだよね。
やっぱりね。
それは、戦略、方向性含めの流れだものね。
そういう商品は置けない方向に、だんだんとなっていっていた。
ただ、今回がきっかけ。

よくわかる。




twitter。ヴィレッジバンガードのとある店舗のツイートで、こんなものがありました。

>>

vvcoco ヴィレッジヴァンガード ココウォーク店

悲しいお知らせです。 大人の事情により、店内からエロ系のグッツや本やコミックが姿を消します(´・_・`) なんか、ちょっと、やるせなすです。 エロ系を求めてご来店されてたお客様、大変申し訳ございません(−_−;)

<<


ヴィレッジバンガード。

「遊べる本屋」というスローガンを掲げて名古屋で創業。
初めは大きな倉庫をひとつ借りて、そこにビリヤード台を数台おいて、その上に本と雑貨を陳列して、という、まことにもって自由な発想とチャレンジを持って書店業に新風を吹き込んだ、書店の枠を越えた書店。
創業25年。
2500人以上の従業員を抱える、JASDAQに上場を果たしている、大企業。

そうなんだ、大きくなったんだねえ。


現在、直営、フランチャイズ、10店の飲食やその他を含めて約350店が全国て展開されています。
そのうちの約3分の1が、ビルインの形態や大型のショッピングモールの中での出店です。

キツかったよなあ、営業。
なんとか商品ぶっ込もうと躍起になってたけど、掛け率、叩かれるんだよねえ。

いつだったかな。
営業まわってて、静岡や名古屋の郊外のアピタやユニーに入っているのを見かけるようになったのは。
そのころから緩やかな死は始まっていた気がします。


ヴィレッジバンガード。とても好きでした。
いちいちわくわくしたんだよね、あのころは。
担当が一生懸命探して選んだというのがよくわかる雑貨の商品セレクト。
それを、狙い通りの本の横において、組み合わせて、おもしろいPOP書いて。
うん、なるほど、きっちり仕入れ担当者の狙いや「してやったり」の顔が思い浮かべることができる。
なんというおもしろい本屋だろう。そう思いました。

情熱を持って取り組んでいる、やってる人間が面白がってやっている、というのがよくわかる売り場。
それをみると、ある意味、隙がないよなあ、と思いました。


それが、ビルイン、百貨店出店形態の店がふえるにつれ、POPがない、もしくはそのPOPから出ている熱気が感じられない商品が所々に見えるようになって。
あ、なるほど、一括仕入れの各店ばらまき、本社仕入れ商品かあ。

そういうのがね、よく見えちゃう店でもあった。
それは、そういうふうになるまでの情熱や取り組みに熱がありすぎたから、でもあるのかな。
いいことだよね、それは。

ただ、大きくなってきて、セグメントを変えた(結果としてのサブカルチャーに理解がない層の取り込み=百貨店系の店内展開)その結果でしょうね。

いまじゃあ、あ、これあっちの雑貨屋でみた、とか、デパートでも売ってるね、的な雑貨が大半になってしまって。
POPも湯気が出てるような名コピーを見かけることが少なくなって。
肝心の本との組み合わせで切り口を変えて売ってゆく、というヴィレッジバンガードが作り出したスタイルさえ、弱い印象がある。


なにが悪いと思いますか?


お店がね、悪いの。
もうちょっというと、百貨店やチェーンの飲食店や、そういう大手。

クレームがあります。
そのクレームに掛ける費用、ね。

例えばこれはうちの水道の蛇口に合わなかったから返品しますって持ってくるでしょ、お客が。
その浄水器をみるとね、箱はびりびりに破いてあって、それは我慢するとしても、明らかに水を一回通している。
ボクなら返品できないね。
蛇口ひねる前に、合う合わないはわかるわけだし、それ以前に説明書や箱に適合する蛇口の径が懇切丁寧に書いてある。

で、ここで、そういう説明をする個人の小売店があるでしょう。これはお勉強。
お客がお勉強をする場です。
説明されてそりゃあそうだよね、と思うはずです。

百貨店や大手は違います。
その説明に掛ける人員と時間あたりを考えると、はいはい交換しましょうねえ、返金しましょうねえ、と、バカを扱う態度で客を扱う。
勉強させる暇を与えない。
するとそれが客にとって当たり前になる。
大きな企業もクレームに対する人件費とシステムの分の損失が返品商品だけですんで、損失がトータル少なくなる。
(納入業者、メーカーは泣いています。百貨店はそういうもの、平気で業者に戻すけど、戻されたって、ガラクタや傷物をもう一度再生して売ること、出来ないもの。割りを喰うのは彼らです)

DVDを見てから返す「おもしろくなかったから」、CDをコピーしてから返す「思ってたのと違う」、食べかけを返す、壊して返す、、、
こういう文化を効率優先の企業が育ててきました。
個人の小売店がつぶれて行くのはここらへんもあるのです。


お客だって悪い。


自分がやられたらいやなことを、店にしているのだもの。
同じことを人からやられたら顔真っ赤にして怒るくせに。
なにやってるんだろう、自分勝手で。


店とお客は5分と5分です。
それをみんな忘れてしまった。
文句をいえばすべて通ると、お客が思い込んでしまった。

でも損してるの、知ってる?

そうやってわがままがきいていいよねえ、とか思ってるやつ、企業はそんなに甘くない。
そういうコストを乗っけてものを売るんだよ。
本当は安いものを、バカのクレーム分、乗っけて売るわけです。
簡単です。

心ない人と心ない企業が向かい合って、やり合って。
そうやっていろいろなものがくずれてきてしまっている、小売り、流通業なのじゃないかな、と思うのです。



ヴィレッジバンガードも、ひとりのお客のクレームをきっかけに、やっっぱりそういう面倒は先に手を出さないほうが得だよね、と舵を切った。
もともとそういう航路を進んでいたけれど、きっかけとして、このことで。



POPといえば、HMVの撤退なんかも思い出すよね。



ヴィレッジバンガードは大きくなりました。
企業、です。大きな企業。
営利は優先するべきで、当然。

ただ、企業というのは公の物でもある。社会還元が必要なのも事実。

例えば、サブカルチャーやエロ、アンダーグラウンドなものを排除するなら別チャネルでなにかそういうものを生かす方法、発信する、仲介してその文化を潰さない方法を模索すべきであると考えます。
なぜなら、ヴィレッジバンガードは、そういうものたちに、恩があるはずだからです。
そういうものもあってのヴィレッジバンガードのカルチャー、だったはず。

恩というのは受けたらば必ず返さねば、そのしっぺ返しを受けるものです。



おやすみなさい、ヴィレッジバンガード。

よい夢を。




追記
ヴィレッジバンガードにはボクの本をおいてもらっているお店もあります。
だからこそ、書きたかった。

追記
書店、という切り口でみると、いまだ価値ある店だと思う。
新刊本の割合は多くなく、価値のある書籍や長く売りたい本をちゃんとおいて売っている。
これは賞賛すべき点です。

2011年2月7日月曜日

レストランで食事の後に動画を1本、アップロードまで。 ToonCamera

ここのところ、ちょっと苦痛なのが、ビデオ編集 on iPhone 。
あ〜、、、つい、言っちゃった。
立場的にまずいのに(笑)

いやね、小さい画面で、とか、インターフェースが、とかそういうことじゃない。
レンダリングの時間、です。

結構かかるよね。いや、かなりかかる。

ReelDirector 、自由度が高くて使い出もよくて、好きなんだけれど、いかんせんレンダリングが長い。非常に長い。
iPhoneの iMovie の方が、早いみたい。

まああれですよ、携帯電話で「レンダリング」とかいってること自体おかしい。
数年前だったら「なに言ってんの?バカじゃない」と言われたでしょう。
10年前だったら誰も口をきいてくれなかったはずです。
たかだか20数年前、国家予算をつぎ込んだようなコンピューターとかじゃないと、いまレベルの映像編集なんて出来なかったんですよね。
そうなんです。
だからさ、あんまり文句いっちゃいけない。

でも、重いよなあ、レンダリング作業。





で、なんでよ、と考えます。
そりゃああなた、データが大きいから、ですわ。
iPhone4になってから、動画の画質は大幅に向上しました。
HD,720P。
うん、iMacの27インチでみても、悪くない、高画質。
そりゃあデータ量だってふえてるよねえ、当たり前だ。

標準カメラで画質切り替えは出来ないiPhoneです。そう、シンプルさが売りのカメラですから。
そのかわり誰にでも使える、と。

で、その分の補完はアプリがしてくれます。
いろいろ出ているムービーカムアプリの中で、画質が落ちるけどデータ量が軽くてすむもの、数多く出ています。

今日使ってみたのは「ToonCamera」

これがなかなかおもしろい。
アメリカのマンガアニメーションをカートゥーンと言います。
あれですな。
素描アニメーション風にリアルタイムでモニターできて、それで静止画も動画も撮影できちゃいます。
静止画(写真)だったらあとで加工することも出来る。
至れり尽くせりです。

で、書き出しファイルのサイズが小さい。

作例で撮った上のそれ。

2シーンの撮影(15秒ずつくらい)〜ReelDirectorでつなげる 〜 タイトル入れる 〜 レンダリング 〜 完成 〜 Youtubeにアップロード

これだけ全部で10分間。
うは!はやい!

これだけらくちんだったら、スナップビデオ、と呼んでいいんじゃないかなあ。
編集ってほどのものじゃないでしょ。

レストランで食事を終えて、コーヒー飲みながらインカメラも使いつつ撮影。
ひとりで撮って、つなげて、アップロード。

スナップビデオ、楽しいです。

2011年2月3日木曜日

本日夜、iPhone 3分映画祭 - iPhoneというカメラの文化史 開催。



というわけで、会場紹介。

カッコいいでしょう?
今夜は恵比寿icrattBURGERsがiPhone 3分映画祭一色に染まります。

すごいゲストもたくさん登場。

そし手、大切なのがハンバーガー。
うまいハンバーガーを食べながら、リラックス。
写真と映像のおもしろい人々と、おしゃべりをしましょう。

会場で、待っています!




■開催日
2011年2月3日(木曜)19時~22時

■開催場所
恵比寿 iCratt BURGERs → http://www.icratt.com/
      地図はこちら → http://goo.gl/maps/YDhs



■ゲスト
いしたにまさき、三井公一、大谷和利 ほか

【連絡先】
iPhone 3分映画祭 実行委員会
代表:ジェット☆ダイスケ
お問合せはメールにて:i3min.info@gmail.com




*事前予約、登録等は一切ありません。お気軽に当日会場へおいで下さい。
何時に来て、何時に帰っても、あなたのご都合でご自由に。