2016年10月3日月曜日

「omoidori」と「おもいでばこ」。写真のあり方の選択。

町の写真屋さんのプリント端末、つかったことはおありだろうか?
写真というものは紙になって初めて完成品、写真だと考えている。ちゃんと紙焼きが手に入るあの機械はいいものだな、とおもってる。







ただ、日々の活用、SNS等での運用にはぜったいにデータ化は必須な現代でもあり、両方あるいまの時代はけっこう幸せなんじゃないかとも考えている。そんな中。

「omoidori」、といういいプロダクトがある。
スキャナーボックス、とでもいったらいいのだろうか。


iPhoneをカメラにして、暗箱をつくってその中で影が出ないようにiPhoneで写真を撮ってiPhone側のアプリでトリミング、合成などして。そういう使い方をする便利なものだ。
自宅の紙焼きを集めたアルバムをデジタル化するためのツール。元のアルバムから写真をひっぺがす必要がなのがいい。大事なものをこわさずにそれをやれるところがいいのだ。
大変に気に入っている。


「おもいでばこ」というのがある。こちらは撮ったデジタルの写真全部、iPhone、Android、デジカメもDSも、デジタルで撮った写真は全部つめこんで、自宅のテレビでじいちゃんばあちゃんが簡単に写真を見られる。実家などににおいといて、操作を教えて(リモコンで超簡単)たまに遊びにいったときに色々な写真をまた追加で入れてあげて、などいい感じに使える。

この2つを使っていたおもしろかったことがあった。

実家に「おもいでばこ」をおいてある。
たまに父母が写真を見てるようで、実家に行ったときにわたしが撮った写真などを入れて写真を増やしてやったりする。


実家には古いアルバムがたくさんある。
父は若い頃、写真趣味があったようで古い蛇腹のカメラやミノルタやヤシカの古いやつとかがごろごろと転がっているのだ。しかし最近はどうも写真はちっともやらないようで、一度デジタルカメラを1台プレゼントしたこともあったのだが、どうも気に入らない様子。母が嬉々として使っている。

その古いアルバムたちを「omoidori」でスキャンしておもいでばこに入れてみたのだ。すると大変おもしろがっている。自分たちが撮った古い写真をまさか大きなテレビの画面で見られるとおもってなかったみ様子なのだ。それで、何度も見直している後ろ姿をみてわたしも満足していた。すると父が、

「アルバムのやつよりきれいになってるねえ。これを紙に焼けないんだろうか。」

そういわれた。
あ!これはおもしろい!とおもった。


「omoidori」でデジタルデータに → その際トリミングなどが掛かる → きれいになる → それをお店で紙焼きにする

これっていいんじゃないだろうか。
それでも未だ紙のアルバムが好きな層はいるわけで、特にお年寄りだと思うのだが、そういう人のために、そしてその家族のためにいちどアルバムを作り直すというのはどうだろう。

写真はある程度きれいになるし、予備のアルバムが出来て安心でもあるし、デジタルデータも残る。そのデータはさっさと「おもいでばこ」に放り込めばいい。それで「omoidori」というのは紙写真の再生を出来る機械でもあるのだな、気がついた。 


ほら、これ。

これを両親に手渡したらすごく喜んでくれたのだ。
こういう使い方はいいとおもうんだよ。