2014年11月28日金曜日

また100円ショップでLightningを見つけた。こんどはダイソー「iPhone5対応充電専用ケーブル」

「ついに100円ショップでLightningを見つけた。「iPhone5対応充電専用MicroUSB変換アダプタ」」
なんていうタイトルでブログを書いたそばからこんどはケーブル「iPhone5対応USB充電専用ケーブル」なんてものを見つけた。
高円寺のルック商店街の100円ショップ ダイソーだ。
これまた何事もなくつるりと使えてしまっている。驚いた。いったいこの100円ショップってのは、どこでもうけを出しているんだろうなあ、、、


ついに100円ショップでLightningを見つけた。「iPhone5対応充電専用MicroUSB変換アダプタ」

もう現行機はiPhone6の時代になったので、5、5sときてはや2年半近く経った。 iPhoneとiPadの充電、同期ケーブルの規格がドックコネクタからライトニングに変わってから、だ。

ついにこの日がきた。

いつか実現されるのではないか、とずっと思っていたのだが、現実になるとやはり驚いてしまう。100円ショップでLightning-MicroUSB変換アダプタが販売されているのを見つけたのだ。なんということだろう。ほぼあきらめていたのだが。




ご存知の通りドックコネクタからライトニングケーブルに切り替わった時、コネクタの中にシリコンチップが内蔵された。認証用のものらしい。つまり偽造もの、MFI PROGRAM、Made for iPhoneの規格に沿った設計とAppleの認証を受けなければ商品として世に出せない、と言うあれだ。偽物も流通しているのは皆さんも知っていると思うが、あれらは当然アップルストアには並ばない。なにかトラブルがあったときに、それを作ったメーカーもAppleも一切保証をしてくれない、と言うことだ。

ドックコネクタ時代も条件は同じではあったが、認証チップを入れるという徹底はなかった。ところがAppleのエコシステムの中で大きな漁場でもあるサードパーティアクセサリー界。Appleがより強いコントロールに取りかかるのは予想できた。

それにしてもやっぱり便利ではなくなった。ドックコネクタ時代は100円ショップでケーブルが買えた。出先でケーブルをなくしたり忘れて来たりしたときに、ずいぶん助けられたものだ。ライトニングの時代になってそれが途絶えた。多くの人が嘆いているのを聞いて来た。Appleに恨み言を言うのはナンセンスであるが、それでもなにかひと言、は人情っていうものだ。

そんななか、巣鴨の駅前にある100円ショップシルクと言うチェーンの100円ショップにこれを発見した。驚いた。とにかく試さねば、と急ぎレジにもっていってさっそく接続してみることに。袋から変換コネクタを出して、驚いた。そのやけにぶかぶかと大きいサイズも驚いたのだが、コネクタの先端に愕然とした。

コネクタの、本来金属で出来た先端の挿入部分がグレーのプラスティックで出来ていたのだ。それだけなら「まあそんなものか、大胆だなあ」くらいの感想で済んでいたのだが。当然着いているべき金属接点、8接点の裏表で都合16の金属接点があるはずの先端部。なんと片面がなにもない。つんつるてんのプラスティックなのだ。表を返すと接点が8つに足らない。これは、、、

ふとコネクタの表面を見ると「UP SIDE」の表記。
確信犯である。

Lightningコネクタの特徴、メリットとはなんだったか。表裏、どちらで差し込んでもいいと言うこと。それだ。それを見事に捨てている。コストカットだろう。この思い切りはすごい。100円で実現、の執念を感じる。

結果からいうと若干不安定ではあるが、接続充電が出来る。出来るのだ。
外でバッテリーが弱くなって来て往生、ケーブルは持っていない、なので100円ショップに、という今までの「ああよかった。助かった。」がそのまま実現された。本当に心から助かる。

ただし、だ。

コネクタ先端はプラスティック、もしものときに折れたりする可能性が純正や認証品よりも高いはずだ。保証もない。そして電源まわり、人が思うよりもずっと繊細な部分である。iPhoneは今や10万円するコンピュータクラスの価格を誇る電子デバイスなのだ。こわしたら泣くに泣けない。チップもどうなっているかわからない。OSのバージョンアップで使えなくなることもあるだろう。

それでも、どうしようもないシチュエーションはやってくる。自己責任を念頭に、使ってみる、100円ショップにこれがあることを覚えておくのも一興だ。

2014年11月17日月曜日

ゾウのボタンのついたエンジのバッグ。「Triangle Commuter Bag,Berry」またの名を「ひらくPCバッグ」

カバンはどうも好きみたいで幾つも幾つも買ってしまう。
が、使うカバンというのはなんだかんだで「いつものやつ」になることが多い。

私はスーツを着ない、組織に属さず楽しくもダメな感じで日々を過ごし、じつはたっぷりと仕事もしているという人間だ。なので自ずカバンなどもスーツ寄りではなく、カジュアル寄り。レザーっていうよりターポリン。黒、グレーというより明るいアマガエル色、とかそういうチョイスになりがちだ。バッグも然り、洋服も然り。
そんな中、友人のジェットダイスケが使っている変わったバッグを見せてもらった。名前を「ひらくPCバッグ」というそうだ。
開発から発売までの経緯は実はFacebookや開発のご本人、いしたにまさきさんのブログで拝見していた。ジェットダイスケは早々に買って持ったようだった。

正直に書いてしまうが、心はまったく動かなかった。自分寄りではない、と感じたのだ。
機能。自立、考えられた重心位置と収納物のサイズ当たりのレイアウト、ショルダーストラップの角度や太さ等々。そういう緻密に考えられた機能の部分はいいな、と思った。だいいち収納を想定されているもの、ガジェット類や取材のための道具関係、そういう部分がドンピシャで。が、やっぱり買おう、にはならなかったのだ。

もう一回正直に書いてしまうが野暮ったく見えたのだ。
誰もが持ち物や服装にはこだわり、自分の哲学みたいなものを反映したいと思っているのじゃないだろうか。少なくとも私はそうだ。カジュアル路線、それも大人っぽかったりスマートなものを好まないまま来てしまっていて、苦労することも多い。そんな私が地味目でクラシックなものを持つというのはどうも気が引けた。そう、地味目でクラシック、上品と言い換えることが出来るだろう。そういう風に見えたのだ。だから悪いものではないわけだ。購買層が見えるようだった。私は残念、そこから外れているようだ。

しばらく使っているターポリン製の小型のメッセンジャーバッグ、大変に気に入っている。ミルクベルリンというドイツの小さなブランドのもの。めっぽう便利なのだ。
蓋はかぶせではなく上部のジッパーなので邪魔にならずにひとめで中のものを確認できる。色はキレイな緑色。取り回し良く丈夫なカバンだ。何よりも気に入っているのがそのサイズ。いいところMacBook Air11と小さなカメラに本一冊、それとiPad mini、財布と身の回りの小物。それでいっぱいだ。小さなカバンなのだ。

実はそのお気に入り。ジッパーがこわれかけてきた。困った。同じものを買おうか、と探し始めたところだった。それと、半年ほど前からなのだが、とある仕事でホテルや百貨店、きちんと上着を羽織らねばならないレストラン等に出入りが増えてきた。困った。服が変わるとアマガエル 色のカバンは少し持て余す。

そんな時だ。深夜だった。
Facebookのフィードでエンジの洒落たカバンの写真をみた。あ、いいな!なんだかピンときた。リンク先に飛んでみると「EVERNOTE Market」とあった。ゾウのマークのクラウドノートのEVERNOTEだ。

「Triangle Commuter Bag,Berry」

というのが商品名だった。


あれ?これは以前ジェットダイスケが見せてくれたあれじゃないか。おやおや。色が変わるとこんなに印象が変わるのか。野暮ったさは払拭されて、逆に洒落た感じがする。スーツをきない大人が持って合い等しい雰囲気が醸し出されている。で、スーツに合わせるのもいけそうだ。銀色のメタル製のゾウのマークのボタンもちょっといい。
5分も考えずに購入ボタンを押してクレジットカードの番号を打ち込んでしまった。

翌々日やってきたこのカバン、予想以上にいい。そして以前みた印象より、小さい。ここが大事だった。

私はほおっておくとバッグを大きなリュックサックにしたり特大のマンハッタンポーテージのメッセンジャーバッグなんぞをえらび、使いもしないカメラや読みもしない本を詰め込んで、その重さを支えるのに精一杯になってろくすっぽ仕事もせずに外出先から逃げ帰ったり、電車でいくべきところを車で楽に済ませて付き合いの酒が飲めなかったりと、いろいろな損を繰り返してきている。

それを是正すべく選んだのが緑色の小さなメッセンジャーバッグだった。持ち歩きの量を制限する為だ。カバンのサイズは制限をするべきだと思う。そして持ち物は厳選をするべきだ。「実は使わないもの」は多い。工夫で減る荷物をわざわざ減らすことなく背負うのは全くもってナンセンスだ。

荷物が減ることによって、例えば仕事が一つ余計に済ませられることがよくある。
荷物が減ることによって、例えば撮りたかった写真や動画が撮れたりすることもある。
負担が少ない、ということはその分アイディアが出たり集中力が上がったり、もう少し遠くへ、という体力が残ったりで、悪いことが一つもない。あなた自身、身ひとつで済むようなやり方に仕事をもっていくのもスマートだしいいだろう。
小さなカバンはそういう風に自分を持って行くための良い枠だと思って使い続けている。

もしかするとこの断面が三角のバッグ「なんで上の方が狭くなるんだ、もったいない」などいう輩もいるかもしれない。
が、考えて欲しい。普段カバンって真ん中から上、空いてるよね。底の方、カバンの高さの1/3くらいしか荷物、入れない気がしない?そんなにいつでもカバンをみっちりいっぱいにすることは少ないだろう。私はそう。
この「ひらくPCバッグ」もそういう風にして使うとよりスマートだ。
せっかく自立して動くオフィスにして使えるのだから物の上にまたものを入れてパンパンにして使うのはスマートではない。ひらく、見える、取り出す、のスムースな心地よさというのは、ちょっと代えがたい。

サイズが小さく、大人の男性が持て余さずスムースに取り扱えるサイズ感。
それに合わせて持ち物を厳選する。ちょっとした、センスの必要なゲームのようなものだろう。
そして黒、グレー、赤いふちに入ったものなどちょいと野暮ったかった色のラインナップにシャレたベージュ(ウィート)やエンジ(ベリー)が加わった。色はそのもののイメージを大きく変える要素だ。
エンジはただべったりしたものではなく、ファブリックの表情がちゃんとある。とてもいい。

あらら、初めの頃に「これいらない」と言っていた私は、すっかりこれを勧める側に立っていた。

これ、いいと思う。「いつものやつ」になりそうな予感がする。