2011年6月6日月曜日

本屋さんの価値。

電子書籍に戦々恐々の出版業界、というキャッチーな見出しをよく見かけるけれど、ちょっとまって、と思うのだ。
その前に、だよ。

キンドルが出て、iPadが出て、電子書籍の時代がいよいよ本格的に始まった、などいう人が多いらしい。

iPadについては当初電子書籍用のキラーデバイス、などと間違った、偏った報道がなされたものだけれど、やっと1年を経てAppleの想いが消費者に伝わりつつあると思われる(逆にメディアではまだ1年前のズレた記事を信じている人もいる様子、、、)

いろいろなそういう動きなどあるわけだが、その前に。

そういうふうになってきたここ数年の前の段階で、活字離れってどれだけ進んでいるの?
そっちに注視したほうが方策を立てやすいのではないのかな、とよく思う。
映画しかり、書籍しかり音楽なぞまさにそう。

そういうものじゃなくて、デジタルサービスだって同じだよね。
個人で使えるストリーミング放送のプラットフォームがここに来て伸び悩んでいるのもそれ。
始めは「自分で、個人で、一人で、たいした機材もなしに放送ができてしまう!」というおもしろさから人が集まったけれど、それは所詮インフラ、というだけのこと。


コンテンツありき。


そこでしょう。

つまらないものを流されても誰も視聴なぞしないわけで。
本や音楽、映画、すべからく、「本当にいいもの、楽しいもの、感激するもの」を求めていけば、それがどんなプラットフォームに乗っかっていようとも、人はそれを求める努力をするはずなのです。

APPストアで買えなきゃ本屋さんに出向く、iTunesストアになければ、たまには街に出てタワーレコードや新星堂を探すのもいい。


私の好きな本屋さん。

いまでも定期的に通います。
ネットでは残念ながら出てこない、いい本、深い本、たくさんそろえてあって、その上それぞれがリンクしてその本屋さんの空気を形作っている。
Amazonじゃあそういうわけにはいかないのです。


テレビ離れ、メガセールスを記録したアーティストがプロモーションを終わると跡形もなくいなくなる、とか、いろいろあるよね。

いいもの、楽しいものだけがが欲しい。

それだけなのです。

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