2013年3月19日火曜日

スリランカ、といえば何を思い出す?SFでしょ。

スリランカに行く事になって、真っ先に思ったのが、彼の名前だった。


皆さんはスリランカ、で思い出すものはなにだろう。
インド洋の宝石と呼ばれる美しい島で、実際に宝石の採掘が盛んな、宝石の島?
民族紛争が長く続き、つい最近まで情勢不安定だった遠い国?
世界一おいしい紅茶の茶畑ならぶ、紅茶の島?
スリランカカレー?


私が思い出すのは「イルカの島」という小説とその作者。

その海洋冒険小説は舞台をオーストラリアとしているが、実はその作家はスリランカのコロンボに居を構え、美しいインド洋を見ながらその本を書いていた。ほかの作品の海の表現ももしかするとスリランカの海から来ているのかもしれない。


作家の名前は、アーサー・チャールズ・クラーク。イギリス出身の世界を代表するSF作家として知られている。2001年宇宙の旅の原作者、といえばピンとくる方もいるのではないか。1956年、まだスリランカがセイロンの名だった頃に移住、2008年の春にその生涯をコロンボの自宅で終えている。

そう、彼の墓はスリランカ、コロンボのセントラルセメタリーにあるのだ。
これを知ってしまったからには墓参をせねばなるまい。子供の頃から敬愛し、一読者であった海外SFの巨人。出来る事なら存命のうちにお会いしてみたかったものだ。が、その墓参がかなう。なんという幸せだろう。

その墓前に頭を垂れ、私が子供の頃に読んだ作品たちの感想や想い、受けた影響がどんな風に私の現在につながっているかを報告してみようと思う。
なんという幸せだろう。

私が愛した、読み返してぼろぼろになった数冊を携えて飛行機に乗り込もうと考えている。





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